ラインラントファルツ州(読み)ラインラントファルツ(英語表記)Rheinland-Pfalz

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラインラントファルツ州」の意味・わかりやすい解説

ラインラントファルツ〔州〕
ラインラントファルツ
Rheinland-Pfalz

ドイツ西部の州。州都マインツ。 1947年にかつてのバイエルン領ラインファルツ,ヘッセン領ラインヘッセン (ライン川左岸部分) ,プロシア領プロウィンツ・ライン (南半分) およびヘッセンナッサウの一部から編成。南と西をフランス,ルクセンブルク,ベルギー,北をノルトラインウェストファーレン州,東をヘッセン州およびバーデンウュルテンベルク州,南西をザールラント州に限られる。州域には北からアイフェル山地,ウェスターワルト,フンスリュック山地,北ファルツ山地など全体に高原,山地が多く,集落はライン川,モーゼル川,ナーエ川などの河谷に発達している。各河谷ではブドウの栽培が盛んで,生産量はドイツ最大。有名なワインの産地も多い。アイフェル山地,北ファルツ山地などではムギ類,ジャガイモの栽培と牧畜,林業が行われるが,近年過疎化が進行している。工業ではルートウィヒスハーフェンの化学 (染料,薬品,肥料など) ,金属,繊維工業,カイゼルスラウテルンの機械,繊維工業などが中心。おもな都市はマインツ,ルートウィヒスハーフェン,カイゼルスラウテルン,コブレンツ,トリール,ウォルムス,シュパイアーなど。面積 1万9853km2。人口 401万2675(2010推計)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android