ライマン(Theodore Lyman)(読み)らいまん(英語表記)Theodore Lyman

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ライマン(Theodore Lyman)
らいまん
Theodore Lyman
(1874―1954)

アメリカの物理学者ボストンに生まれる。ハーバード大学で学んだのち、イギリスキャベンディッシュ研究所ドイツゲッティンゲン大学留学。帰国してハーバードに戻り、1925年まで教授職を務める。1910~1947年ジェファソン物理学研究所長。凹面回折格子を用いた真空分光器を製作し、紫外線スペクトル精密測定を行い、1906年波長1200~600オングストロームの間にあるライマン系列を発見した。その後も分光学的研究を続け、1914年にはボーアが予想した水素原子の遠紫外スペクトル線を発見した。

[兵藤友博]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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