ライチュール(英語表記)Raichūr

改訂新版 世界大百科事典 「ライチュール」の意味・わかりやすい解説

ライチュール
Raichūr

インド南部,カルナータカ州北東端の都市。人口20万5635(2001)。デカン高原上のクリシュナー川とトゥンガバドラー川の河間地にあり,14~15世紀に北のバフマニー朝と西のビジャヤナガル王国との間の争奪地となった。14世紀初めに建設された城塞が残る。1953年のトゥンガバドラー川左岸用水路の開通以後,周辺は灌漑農業地帯と化し,従来雑穀,綿花,ラッカセイに加えて米,サトウキビを産する。これらを集散するほか製油,紡績陶器などの工業が立地する。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ライチュール」の意味・わかりやすい解説

ライチュール
Raichūr

インド南西部,カルナータカ州北東部の町。ライチュール県の行政庁所在地。ハイデラバード南西約 173km,クリシュナ川と,その支流トゥンガバドラ川にはさまれた高原上,標高 410mに位置。綿花栽培地帯の商工業中心地で,綿花加工が盛ん。ほかに搾油,石鹸製造が行われる。 13世紀からの歴史をもち,丘の上に城や宮殿が残る。カルナータカ大学のカレッジがある。人口 15万 7477 (1991) 。

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