ヤブガラシ(藪枯らし)(読み)ヤブガラシ(英語表記)Cayratia japonica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤブガラシ(藪枯らし)」の意味・わかりやすい解説

ヤブガラシ(藪枯らし)
ヤブガラシ
Cayratia japonica

ブドウ科のつる性の多年草。ビンボウカズラともいう。日本,東アジア,インドに分布する。藪,畑に普通に生え,都会地の雑草にもなっている。地下茎がよく伸びてあちこちに芽を出し,勢いが強い。茎は数mも伸びる。若いときは赤紫色を帯び,巻ひげは葉に対生,2分枝する。托葉は三角形で縁に毛がある。葉は鳥足状の5小葉から成り,短柄をもつ。7~8月に,散房状集散花序を葉と対生する。個々の花は小さく花弁は4個で緑色,落ちたあと黄赤色の花床が目立つ。果実は黒熟する。

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