日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
マーチン(Kenneth Martin)
まーちん
Kenneth Martin
(1905―1984)
イギリスの画家、彫刻家。シェフィールドに生まれる。1923年からデザイナーとして働き始めたが、27~29年にシェフィールド美術学校で、さらに29~32年ロンドンの王立美術学校で絵画を学ぶ。1940年代末、抽象絵画を制作し始める。50年代に入りモビールを手がけ、60年代には野外彫刻としてステンレスによる噴水を制作。70年代には、直線の構成からなる「偶然と秩序Chance and Order」のシリーズを制作した。彼の作品は、絵画、彫刻ともに構成的傾向が強く、イギリスにおける構成主義美術の源泉の一つと目されている。
[斉藤泰嘉]
『Kenneth Martin ; Tate Gallery, 1975(1975, Tate Gallery, London)』▽『Andrew Forge(introduction and notes)Kenneth Martin(1979, Yale Center for British Art, New Haven)』
[参照項目] |
| |