日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
マレー(Henry Alexander Murray)
まれー
Henry Alexander Murray
(1893―1988)
アメリカの臨床心理学者。TAT(主題統覚検査)の考案者として世界的に有名。ニューヨークに生まれ、1919年コロンビア大学医学部を卒業。ケンブリッジ大学で学位を取得したのち、ハーバード大学の心理学クリニックの助教授となり指導的役割を果たす。1951年臨床心理学教授。ユングの精神分析学に傾倒し、その考え方を発展させたが、モルガンChristiana Drummond Morgan(1897―1967)らと共同研究をした欲求‐圧力分析法はTATという投影法の重要なテストとして利用され、この分野に独自の道を開いて、心理診断学の発展に寄与した。
[本明 寛 2018年11月19日]
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