旺文社日本史事典 三訂版 「マリア‐ルース号事件」の解説
マリア‐ルース号事件
マリア‐ルースごうじけん
逃亡した苦力から虐待の事実が明らかになったので,神奈川県庁に臨時法廷を開き,ペルー船を抑留,船長を取り調べた。その結果,苦力全員の釈放を決定したが,ペルー政府がこれに抗議し,ロシア皇帝の仲裁で日本側の勝訴となる。これを契機に国内の芸娼妓の人身売買が問題化し,芸娼妓解放令が出された。
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