マツムシガイ(読み)まつむしがい(英語表記)tortoise dove shell

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マツムシガイ」の意味・わかりやすい解説

マツムシガイ
まつむしがい / 松虫貝
tortoise dove shell
[学] Pyrene testudinaria

軟体動物門腹足綱タモトガイ科の巻き貝。房総半島以南の西太平洋およびインド洋に広く分布し、潮間帯付近の海藻の間や礫(れき)の下などにすむ。殻高18ミリメートル、殻径9ミリメートルに達し、太く短い紡錘形。殻は堅固で厚く、殻表は平滑である。殻口は狭く、外唇の内壁には粒状の突起が並んでいる。生時は厚い殻皮で覆われているが、多くは殻皮の下に褐色の網目模様がある。ときには個体変異縦縞(たてじま)模様のみのものもあり、これをシママツムシガイとよぶ。

[奥谷喬司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android