マツブサ(松房)(読み)マツブサ(英語表記)Schisandra nigra

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マツブサ(松房)」の意味・わかりやすい解説

マツブサ(松房)
マツブサ
Schisandra nigra

マツブサ科のつる性落葉木本。ウシブドウともいう。日本全土,朝鮮半島南部に分布し,山地に生える。茎は長く伸び,まばらに分枝する。全体に無毛で葉は互生し卵形で柄があり,托葉はない。短枝にまとまって数枚ずつつく。5~6月に,淡黄白色の花を1個ずつ腋生する。雌雄異株で,萼片は6~12個あり花弁状をなす。おしべは癒合する。雌花の心皮は多数で各2個の胚珠があり,結実すると花托が伸びて液果穂状につけ,藍黒色に熟し,種子を2個つける。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android