ベルンヘア・デア・ガルテネーレ(読み)べるんへあであがるてねーれ(英語表記)Wernher der Gartenære

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ベルンヘア・デア・ガルテネーレ
べるんへあであがるてねーれ
Wernher der Gartenære

ドイツの詩人生没年生涯とも未詳バイエルンを舞台とする13世紀の叙事詩『ヘルムブレヒト』の作者として知られる。この作品は、社会の基盤をなす農民の立場を主張する父親と、騎士生活にあこがれ、家出して盗賊の仲間に入り、庶民を苦しめる息子の葛藤(かっとう)を描いたもので、息子が悲惨な最期を遂げるという結末であるが、背景には騎士階級の衰退と、市民・農民勢力の拡張という社会情勢の変動が考えられる。

[浜崎長寿]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android