ベルタ砲(読み)ベルタほう(英語表記)Big Bertha

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベルタ砲」の意味・わかりやすい解説

ベルタ砲
ベルタほう
Big Bertha

第1次世界大戦中の 1918年3月末から8月初めにかけ,ドイツ軍がパリ砲撃のために使用した長距離砲。製作会社,クルップ社の女社長ベルタ・フォン・ボーレンの名を取ってベルタ砲と呼ばれたという。口径 21cm,砲身長約 35m,最大射程約 130km。ドイツ軍はクレピーからパリを無差別砲撃し,367発を撃込んで市民 256人を殺傷した。そのため別名パリ砲とも呼ばれた。なお,砲弾を約 70発発射すると砲腔が摩耗し,口径 24cmとなった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android