ベネディクトゥス12世(英語表記)Benedictus ⅩⅡ

改訂新版 世界大百科事典 「ベネディクトゥス12世」の意味・わかりやすい解説

ベネディクトゥス[12世]
Benedictus ⅩⅡ
生没年:?-1342

ローマ教皇。在位1334-42年。南フランス,ラングドック地方の貧しい家に生まれ,青年時代シトー派修道院ブルボンヌに入り,後フォンフロアド修道院に移る。パリ神学を学び,1311年修道院長,17年パミエの,26年ミルポアの司教を務め,27年枢機卿,34年第3代のアビニョン教皇となる。教会,修道院の改革に努め,学問を奨励し,その政策は後のトリエント公会議に多く採用されたが,政治的には妥協的で成果が少なかった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android