ヘルスケア機器(読み)へるすけあきき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヘルスケア機器」の意味・わかりやすい解説

ヘルスケア機器
へるすけあきき

日々の健康管理、トレーニングや運動量の記録、生活習慣病の予防などに役だてる目的で利用される機器の総称。とくに通信機能を内蔵し、計測データをスマートフォンやパソコンなどとやりとりすることで、継続的な管理が容易で、さまざまな分析結果を把握しやすい測定機器をさす。ヘルスケアhealthcareは健康管理を意味する英語である。

 ヘルスケア機器には、血圧計尿糖計、体温計、体重計、体脂肪計、体組成計、歩数計、活動量計、睡眠計、心電計などがある。たとえば、体組成計では体重、BMI、体脂肪率、内臓脂肪レベル、皮下脂肪率、筋肉量、筋質、推定骨量、基礎代謝量、体内年齢、体水分率といった、多くの項目を測定あるいは推定することができる。また、睡眠計は枕元に置いておけば、内蔵されたセンサーが就寝中の身体や胸部の動き、呼吸の様子などを感知して、睡眠の状態や眠りの傾向などが分析される。

 さらに、通信機能を内蔵したヘルスケア機器の場合には、計測値をBluetooth(ブルートゥース)やNFCなどの通信機能を使用して、スマートフォンなどへ取り込むことができる。また、ヘルスケア機器の利用者が、運動や食事の記録、基礎体温月経周期など、個別条件を設けて管理したいときには、条件に対応したウェブサービスに登録すれば、日々の計測値をもとに、いっそう専門的な分析結果やアドバイスなどを得ることができる。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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