プライマリー・ヘルス・ケア(読み)プライマリーヘルスケア

百科事典マイペディア の解説

プライマリー・ヘルス・ケア

プライマリー・ケア

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世界大百科事典(旧版)内のプライマリー・ヘルス・ケアの言及

【医者】より

… このように患者や国民にとって,さらに医者自身にとっても不安と不満が高まるなかで,1970年ころから,新しい形の医療モデルと,そこで中心的な役割を果たす医者のモデルとが台頭しつつある。前者は包括医療とか地域保健,あるいはプライマリー・ヘルス・ケアprimary health careという言葉で呼ばれるが,地域を限定し,そのなかで,一貫性・総合性・継続性そして責任をもつ保健医療システムであり(地域医療),後者はプライマリー・フィジシャンprimary physicianと呼ばれる。これについては,まだ広く合意を得ている訳語はないが,プライマリーとは第一線,初期,第一級などの意味である。…

【医療】より

…この構想が現実化されるにともなって,一次医療といわれる部分は,単に医療費経済にとってのみならず,病気の予防や,患者や地域住民の健康生活を維持するうえで,きわめて重大な機能をもつものであることが認識され,将来の医療保健を考えるうえで不可欠であるとさえ考えられるようになっている。プライマリー・ヘルス・ケアprimary health care(PHCと略す)といわれるのがこれである。たとえば世界保健機関は,1946年〈単に疾病または病弱の存在しないことではなく,完全な肉体的,精神的および社会的福祉の状態〉として,新たな健康の定義を設定し,それを権利として承認するところから事業を始めたが,いわゆる近代医療の普及によっては,思わしい成果が得られないばかりか,逆に国民経済への圧迫にすらなる場合が少なくないことに気づき,78年9月アルマ・アタ宣言において,この健康権を保障するため,中心にプライマリー・ヘルス・ケアをすえた方法論を提出した。…

※「プライマリー・ヘルス・ケア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」