日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
プエブロ(アメリカの地名)
ぷえぶろ
Pueblo
アメリカ合衆国、コロラド州中南部の都市。標高1400メートルのロッキー山麓(さんろく)に位置する。人口10万2121(2000)。農業・牧畜地帯と石油、石炭をはじめ多くの鉱床を控えた商工業の中心地である。とくに1881年に始まった鉄鋼業が重要な地位を占め、線材、レールを中心にコンクリート、アルミニウム、れんが、タイル、ドア、自動車部品、ビールなど多種工業が発達する。1858年に町が建設され、1872年の鉄道開通後本格的な発展がみられ、翌年市制が施行された。また、1921年の大洪水で大被害を被った。プエブロの歴史に関する展示の多い博物館や航空機博物館、動物園がある。
[作野和世]
世界遺産の登録
先住民プエブロ部族の古代集落が1992年、ユネスコ(国連教育科学文化機関)により「タオス・プエブロ」として世界遺産の文化遺産(世界文化遺産)に登録された。
[編集部 2018年5月21日]