ブーゲンビル[島](読み)ブーゲンビル

百科事典マイペディア 「ブーゲンビル[島]」の意味・わかりやすい解説

ブーゲンビル[島]【ブーゲンビル】

ソロモン諸島北部の島。パプア・ニューギニアに所属。山がちでバガナ,バルビ(2685m)等の活火山がある。銅,金,銀,ココナッツ,バナナ,カカオ等を産する。1768年に来航したフランスのブーゲンビルにちなんで命名された。1884年ドイツ領,1914年オーストラリア信託統治領。主都アラワ。太平洋戦争中の日米激戦地。9300km2北方に接するブガ島を含め24万9358人(2011)。文化的にも地理的にもソロモン諸島に属している。1975年のパプア・ニューギニア独立前後に島民は分離独立を宣言したが,世界有数の銅鉱山資源の利権がからんで認められなかった。しかし鉱山開発が進む中で1988年には再び住民の武力闘争が激化する。1990年には〈ブーゲンビル革命軍〉による独立宣言がなされ,その後も政府軍との衝突が繰り返されている。
→関連項目ソロモン諸島パプア・ニューギニアブーゲンビル紛争

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