ファン・デイク(読み)ファンデイク

百科事典マイペディア 「ファン・デイク」の意味・わかりやすい解説

ファン・デイク

フランドル画家バン・ダイクとも表記する。アントウェルペンに生まれ,1616年ルーベンス工房に入り,弟子として制作協力。その後一時イタリアにも行ったが,1632年以後はロンドンに定住し,チャールズ1世の宮廷画家となった。微妙な彩色と,気品ある人物描写によりすぐれた肖像画を数多く残し,史上最高の肖像画家の一人とされる。代表作に《自画像》(1621年ころ,ミュンヘン,アルテ・ピナコテーク蔵),《狩り場のチャールズ1世》(1635年ころ,ルーブル美術館蔵)などがある。
→関連項目プラド美術館フランドル美術ラルジリエールレーノルズ

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