ピーコック(Thomas Love Peacock)(読み)ぴーこっく(英語表記)Thomas Love Peacock

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ピーコック(Thomas Love Peacock)
ぴーこっく
Thomas Love Peacock
(1785―1866)

イギリス小説家。父はロンドンのガラス商。独学古典語およびフランス、イタリア各語に熟達した。10代後半から詩を発表し、シェリー親交を結んだ。1819年東インド会社入社。以後小説を書くかたわら有能な社員として会社に貢献した。シェリーをモデルにした『夢魔寺院』(1818)、『メイド・メアリアン』(1822)、『クロチェット城』(1831)、『グリル・グレインジ』(1860)など風刺のきいた小説は、A・ハクスリー、ウォーなどに影響を与えた。

[佐野 晃]

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