ビル・ジョイ(読み)びるじょい

ASCII.jpデジタル用語辞典 「ビル・ジョイ」の解説

ビル・ジョイ

BSD(バークレー版UNIX)の開発者。米ミシガン州立大学で電子工学を専攻後、電子工学とコンピューター科学を習得する目的で、米カリフォルニア大学バークレー校修士課程に入学。その頃、バークレー校に導入されたUNIXを拡張し、同級生のチャック・ハーレー氏と共に、BSDを開発した。それまでのバージョンのUNIXの弱点であった仮想メモリー機構を見直し、TCP/IPとEthernet LANへの対応などによるネットワーク機能の強化を図った。また、UNIXで使用されているテキストエディターの「vi」や、シェルスクリプトの「Cシェル(csh)」など多くの機能拡張を行ったことで、広くUNIXの世界で普及した。1982年にサン・マイクロシステムズの設立に参加し、同社でJavaJiniの開発や設計を行った。2003年には、同社を退社し、2005年にクライナー・パーキンス・コーフィールド・アンド・バイヤーズのパートナーに就任している。

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