デジタル大辞泉
「ビデオアート」の意味・読み・例文・類語
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知恵蔵
「ビデオアート」の解説
ビデオアート
韓国で生まれ、東京大学で学んだナムジュン・パイク(白南準、2006年死去)が1960年代、ニューヨークで自ら撮影したビデオを作品としたことから始まったとされている。テレビを何台も積み重ねたような、ビデオ・インスタレーションなどが有名。当時、「メディアはメッセージだ」という言葉で有名になった、社会学者マクルーハンのメディア理論を具体化した事例と見ることもできる。近年では、映像だけでなく、それを取り巻く環境全体を作品化したゲイリー・ヒルやビル・ビオラ、さらにはダグ・エイケンといった欧米の映像作家が国際的に活躍。さらに、インターネットなどで動画像を発信したり、短編映画やドキュメンタリー映画に近い作品も登場。90年代後半以後、映像表現は従来の絵画や彫刻同様、現代美術の表現手段として確固たる地位を占めるようになった。
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報