ビッグバン(経済)(読み)ビッグバン

百科事典マイペディア 「ビッグバン(経済)」の意味・わかりやすい解説

ビッグバン(経済)【ビッグバン】

1986年10月,サッチャー政権によって行われたイギリス証券取引所の大改革を,宇宙ビッグバン(大爆発)になぞらえてこう呼ぶ。市場の効率性や流動性を増加させるため,売買手数料の自由化,ジョバー・ブローカー制度の廃止,証券取引所会員の外部資本への開放などが行われた結果,資本力のあるマーチャントバンク(国際金融業者)が証券業務に参入するなど,競争が激化し,ロンドン市場が強力な国際金融センターとなる基盤ができあがるきっかけとなった。→日本版ビッグバン
→関連項目金融サービス法ロンドン株式取引所

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