ヒトエグサ(単衣草)(読み)ヒトエグサ(英語表記)Monostroma nitidum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒトエグサ(単衣草)」の意味・わかりやすい解説

ヒトエグサ(単衣草)
ヒトエグサ
Monostroma nitidum

緑藻類アオサ目ヒトエグサ科の海藻。波の穏やかな潮間帯の岩上に群生する。1層の細胞層から成る軟らかな藻体で,全体を広げると丸みを帯びた形で放射状に皺がみられる。食用になる。近縁ヒロハノヒトエグサ M. latissimumもまた藻体が大型で食用になる。このほかモツキヒトエグサ M. zostericolaのように常にスガモの上につくものや,シワヒトエグサ M. pulchrumやエゾヒトエグサ M. angicavaのように岩上と海藻上との両方につくものがある。全世界で約 50種が知られている。

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