パラ

精選版 日本国語大辞典 「パラ」の意味・読み・例文・類語

パラ

〘語素〙 (para) 化学などで、よく似た物質を区別するときに用いる語。
置換基の位置を示す。オルトメタに対する語でベンゼン核ではいちばん遠い位置に二つの置換基がはいった場合である。p- と略記する。パラキシレンなど。
原子核スピンの違いを表わす。パラ水素など。
③ 重合体を意味する。パラアルデヒドなど。

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化学辞典 第2版 「パラ」の解説

パラ
パラ
para

】二置換ベンゼンの置換基が1位と4位にある場合に用いる接頭語.[別用語参照]オルト】酸素酸の区別に用いられた接頭語.例:パラ過ヨウ素酸.【】重合体を表す接頭語.例:パラアルデヒド.【】核スピンの状態を表すのに用いる.例:パラ水素.

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パラ」の意味・わかりやすい解説

パラ
palla

古代ローマの婦人が外衣として着用した長方形の大型ショール一種。幅が肩から足元まで,長さがその約3倍程度のウール,亜麻布,絹などの1枚の布地を袈裟状に体に掛けたり巻いたりしたほか,盛装の際は頭からベール状にかぶって着用した。

パラ

オルト」のページをご覧ください。

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デジタル大辞泉 「パラ」の意味・読み・例文・類語

パラ(para)

《反対側に、越えて、の意のギリシャ語から》ベンゼン環で、二つの置換基の位置が一位とその反対側の四位とにあること。→オルトメタ

パラ

パラリンピック」の略。「オリパラ」「東京パラ

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世界大百科事典 第2版 「パラ」の意味・わかりやすい解説

パラ【para】

〈……を越えて〉〈反対側に〉などを意味するギリシア語paraに由来する接頭語。化学では同種化合物間のいろいろな違いを表すため,オルトメタとともに用いられる。(1)置換ベンゼンで二つの置換基が1位と4位の関係にあることを示す。p‐キシレン,pクレゾールのように略記する。この用法芳香族化合物一般にも適用。(2)酸素酸の水化度を表すのにオルト,メタ,ピロなどの接頭語とともに用いられてきたが,IUPAC命名法では用いられない。

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百科事典マイペディア 「パラ」の意味・わかりやすい解説

パラ

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