メタ(英語表記)meta

精選版 日本国語大辞典 「メタ」の意味・読み・例文・類語

メタ

語素〙 (meta-)
ベンゼン二つ置換基位置を示す語。一の位置と三の位置に置換した場合にいう。略号 m- メタキシレンなどの類。
② 同一の中心原子を同じ原子価で含む酸素酸が何種類もある場合に、もっとも脱水程度の進んだものにつけられる語。メタ燐酸などの類。
③ 「間に」「後に」「ともに」「変化して」などの意を添える。「メタボリズム
④ 「超」「高次」の意を添える。「メタ言語

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デジタル大辞泉 「メタ」の意味・読み・例文・類語

メタ(meta)

《間に、変化して、後退して、などの意のギリシャ語から》
ベンゼン環の二つの置換基の位置が一位および三位にあること。→オルトパラ
酸素酸うち水和の程度の低いもの。メタ酸
他の語の上に付いて複合語を作り、超越した、高次の、の意を表す。「メタ言語」「メタメッセージ」

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改訂新版 世界大百科事典 「メタ」の意味・わかりやすい解説

メタ
meta

〈間に〉〈後に〉を意味するギリシア語metaに由来する接頭語同種化合物間のいろいろな違いを表すため,オルトパラとともに用いられる。

(1)置換ベンゼンにおいて二つの置換基が1位と3位にあることを示す。置換基は同種でも異種でもよい。m-キシレン,m-クレゾールのように略記する(下式参照)。この用法芳香族化合物一般にも用いる。

(2)酸素酸の分類に用いられ,水化度が最も低いものをいう。

(3)ある種の重合状態を表すのに用いられる。たとえばアセトアルデヒド重合体(CH3CHO)nn=4~6)をメタアルデヒドという。
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化学辞典 第2版 「メタ」の解説

メタ
メタ
meta

[別用語参照]オルトの【Ⅰ】

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メタ」の意味・わかりやすい解説

メタ

オルト」のページをご覧ください。

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