バーミンガム大学(読み)バーミンガムだいがく

大学事典 「バーミンガム大学」の解説

バーミンガム大学[イギリス]
バーミンガムだいがく

イングランド第2の都市に所在する研究型大学。実業家ジョサイア・メイソンの寄付を基に,1875年に創設されたメイソン科学カレッジ(イギリス)に起源をもつ。1900年,同カレッジはバーミンガム医学校(イギリス)(1825年設立)と統合し,勅許状を得て大学に昇格単独で大学の地位を獲得した最初の市民大学となった。初代総長はジョゼフ・チェンバレン。1902年に設置され,歴史学派経済学者ウィリアム・アシュリーを擁した商学部(イギリス)は,イギリスの高等商業教育の嚆矢となった。イギリス初のキャンパス・モデルの大学でもある。現在,それぞれ複数の学科(school)からなる5学部(college)体制をとっている。イギリスの研究大学の連合体であるラッセル・グループの加盟校で,早稲田大学をはじめ13の国・地域の大学が参画するウニベルシタス21の創立メンバーでもある。ネヴィル・チェンバレン,スタンリー・ボールドウィンの二人の首相,8人のノーベル賞受賞者を輩出している。
著者: 福石賢一

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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