バルセロナ大学(読み)バルセロナだいがく

大学事典 「バルセロナ大学」の解説

バルセロナ大学[スペイン]
バルセロナだいがく

スペイン北東部カタルーニャ自治州の州都バルセロナにある公立大学。1450年にアルフォンソ5世によって設立された。1717年にレリダ大学と統合し,セルベラに移転。1842年に再びバルセロナにおいて開校。20世紀に入ってからは,その歴史はカタルーニャ,およびバルセロナの歴史と深いかかわりを持ってきた。1933年には大学自治規則が制定され,教育におけるカタルーニャ語使用の正当性,学生の大学組織への参加等が規定された。しかし,1939年以後のフランコ政権下では厳しい状況下に置かれた。フランコ後の民主化プロセスにおいて,1985年に新しい大学自治規則が制定され,2003年には改定がなされた。1950年代にバルセロナ市内に建設が始められたキャンパスは現在六つで,約9万人の学生が学ぶ。
著者: 安藤万奈

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のバルセロナ大学の言及

【バルセロナ】より

…1961年3月には経済政策および租税制度に関して,中央政府の方針を逸脱しない範囲で独立した権限をもつ特別指定都市に定められた。 文化面については5000名を収容し世界でも有数のオペラ劇場であるリセオ劇場,1450年にアルフォンソ5世によって創立されたバルセロナ大学,古くからの活発なジャーナリズム運動の伝統を引く多数の出版社など,スペインで最も活況を示す文化都市といえる。【フアン・ソペーニャ】
[美術]
 大聖堂(サンタ・エウラリア)はローマ時代のフォルムの跡に建立され,回廊付きで13世紀末~14世紀に再建された。…

※「バルセロナ大学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」