ハンチョウ(杭州)湾(読み)ハンチョウわん(英語表記)Hangzhou wan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハンチョウ(杭州)湾」の意味・わかりやすい解説

ハンチョウ(杭州)湾
ハンチョウわん
Hangzhou wan

中国東部,チョーチヤン (浙江) 省北東部の湾入。湾奥にチエンタン (銭塘) 江の河口がある。湾口はワンパン (王盤) 洋と呼ばれ,前面にチョウシャン (舟山) 群島とションスー列島がある。湾の南北両岸には,チャプー (乍浦) などの漁港と,アントン (庵東) などの塩田がある。らっぱ状に開いているため,満潮時には 2mから 4mの高潮が湾奥へ押寄せ,最高は 8.9mを記録している。旧暦8月 18日前後に北岸のイエンコワン (塩官) 付近で最も高まるといわれ,見物客が集る。高潮による塩害を防ぐとともに,その運ぶ土砂堆積を利用して陸地を造成するために,古くから堤防工事が繰返されてきた。現在では,陸地造成に力を入れている。

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