ハンセン(Gerhard Henrik Armauer Hansen)(読み)はんせん(英語表記)Gerhard Henrik Armauer Hansen

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ハンセン(Gerhard Henrik Armauer Hansen)
はんせん
Gerhard Henrik Armauer Hansen
(1841―1912)

ノルウェーの細菌学者。ベルゲン生まれ。クリスティアニア大学で医学を修め、ベルゲンのハンセン病院院長。1871年新鮮な摘出らい結節の細胞内に限って微細な桿(かん)状体の存在をみつけて桿菌判断、のちに染色法を用いて桿菌を確認し、1874年発表したが、ウサギの感染試験には成功しなかったと報告している。のちの研究者はハンセンの研究を承認し、彼をらい菌発見者とした。ハンセン病は彼の名にちなむ。

藤野恒三郎

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