ハマナツメ(浜棗)(読み)ハマナツメ(英語表記)Paliurus ramosissimus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハマナツメ(浜棗)」の意味・わかりやすい解説

ハマナツメ(浜棗)
ハマナツメ
Paliurus ramosissimus

クロウメモドキ科の落葉低木で,サルカキイバラともいう。中部日本以西の暖地の海岸近くに生える。多数分枝し,小枝はジグザグに曲り,若枝には毛がある。葉は卵形で先端がへこみ縁に鈍鋸歯があって,若葉には下面に毛が疎生する。3本の主脈が縦に走り,下面に隆起する。托葉は針状になる。夏に,葉腋淡緑色の小花を数個,短い柄で束生する。花弁萼片とも5枚で,萼片には毛がある。果実は径1~2cmの半球形で,白い短毛が一面に生える。

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