ハッジャージュ・ブン・ユースフ(読み)はっじゃーじゅぶんゆーすふ(英語表記)ajjāj b. Yūsuf

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ハッジャージュ・ブン・ユースフ
はっじゃーじゅぶんゆーすふ
ajjāj b. Yūsuf
(661―714)

イスラムウマイヤ朝、イラク総督の1人。ターイフ(サウジアラビア西部)に生まれる。第二次内乱で、反ウマイヤ朝僭称(せんしょう)カリフ、イブン・アッズバイル討伐功績で、カリフのアブドゥル・マリクによりイラク総督に任命され、ハワーリジュ派の討伐、イブン・アルアシュアスの乱の鎮圧に成功するや、中央アジア、西北インドに軍を派遣し、拡大戦争に努めた。また新都市ワーシトの建設、農地開墾に努力し、ウマイヤ朝国家の再建に貢献した。

[花田宇秋]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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