ハスモン朝(読み)ハスモンちょう(英語表記)Hasmonaeans

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ハスモン朝」の解説

ハスモン朝(ハスモンちょう)
Hasmon

前166~前37

セレウコス朝支配に対する反乱(マカベア戦争)より1世紀あまり続いたユダヤハスモン家(別名マカベア家)の王朝。前134年のヒルカノス1世より世襲体制が始まる。彼と息子のアレクサンドロス・ヤンナイオスのときが絶頂期で,領土ダヴィデ時代に匹敵した。前64年ローマがシリアを属州化し,イェルサレムも占領されて,ハスモン朝の支配は事実上終了。前37年ヘロデに敗れたアンティゴノスが処刑され,王朝滅亡。代わってヘロデがユダヤ王となる。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

旺文社世界史事典 三訂版 「ハスモン朝」の解説

ハスモン朝
ハスモンちょう
Hasmonaeans

前166〜前63
古代ユダヤ人の王朝
マカベア戦争で独立運動の中心となったハスモン家のシモンは,前142年にイェルサレムの大祭司となり,世襲の神聖王国を開いた。以後専制的傾向を強めるハスモン朝に対して,ユダヤ教内部からの批判が起こり,また,王位継承争いに干渉したポンペイウスによって前63年に王号を取り上げられ,ローマの監督下に置かれた。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android