ハイノキ(灰の木)(読み)ハイノキ(英語表記)Symplocos myrtacea

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハイノキ(灰の木)」の意味・わかりやすい解説

ハイノキ(灰の木)
ハイノキ
Symplocos myrtacea

ハイノキ科の常緑高木で,近畿地方から西の暖地に自生する。高さ 10m,径 30cmに達する。葉は有柄で互生し,先が尾状に伸びた楕円形で長さ 5cmあまりある。5月頃,葉腋からまばらな総状花序を出して,短い柄のある白色花を開く。花径は 8mmぐらいあり,萼は緑色で小さく,花冠は5深裂する。果実は長さ 8cmぐらいの狭卵形で,紫黒色に熟する。和名枝葉の灰を染物灰汁 (あく) に使うところからついた。近縁種に,クロバイ,シロバイなどがある。

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