ナスノミハムシ(読み)なすのみはむし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナスノミハムシ」の意味・わかりやすい解説

ナスノミハムシ
なすのみはむし / 茄子蚤金花虫
[学] Psylliodes angusticollis

昆虫綱甲虫目ハムシ科に属する昆虫。日本各地に分布し、朝鮮半島、台湾、樺太(からふと)(サハリン)などからも記録されている。体長2~2.5ミリの小さな甲虫。紡錘形で背部は膨らみ、黒色で金銅色の光沢があり、緑色ないし藍(あい)色を帯びることもある。頭は微細な印刻があるが点刻はなく、前胸背面には小点刻が、また上ばねには点刻列がある。後脚の腿節(たいせつ)は太くて跳ねるのに役だつ。成虫ナスのほか、ジャガイモ、トマト、タバコメロンなどの葉を食害する害虫である。

[中根猛彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例