日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドーピング(元素)」の意味・わかりやすい解説 ドーピング(元素)どーぴんぐdoping 金属材料学的には他元素を意識的に微量加え、母材の性質を制御すること。たとえば、半導体の電気的性質(n型、p型)は含有する不純物の種類とその量により決定されるので、高純度シリコンやゲルマニウムにドナー(電子供与体)あるいはアクセプター(電子受容体)となる不純物(ドーパントdopant)を制御して少量加え、希望の半導体特性を保たせる。そのほか白熱灯用タングステンフィラメントの組織安定化のためにアルカリ金属を微量加えることもドーピングの一種である。[及川 洪] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例