日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ドブレ(Michel Debré)
どぶれ
Michel Debré
(1912―1996)
フランスの政治家。高名な医学者の子としてパリに生まれ、法律を学び参事院判事となった。レジスタンス運動に参加し第二次世界大戦末期からドゴール政府で働いた。第四共和政時代は上院議員(1948~1958)として体制とヨーロッパ統合に敵対し続けた。ドゴールの政権復帰に大いに貢献して国璽尚書(こくじしょうしょ)(1958)、第五共和政下の初代首相(1959~1962)を務め、アルジェリア独立承認などのドゴールの政策の忠実な実行者であった。その後も蔵相(1966)、外相(1968)、国防相(1969)を歴任。1963年下院議員に当選し、1986年まで数回再選。1979年ヨーロッパ議会に選出。
[平瀬徹也]
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