トンホワ(通化)特別市(読み)トンホワ(英語表記)Tonghua

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トンホワ(通化)特別市」の意味・わかりやすい解説

トンホワ(通化)〔特別市〕
トンホワ
Tonghua

中国東北地方,チーリン (吉林) 省南東部の工業都市。省轄市でトンホワ市区のほか2市3県から成る。チャンパイ (長白) 山地を流れるフン (渾) 江沿いの盆地にある。流送される木材の集散地であったが,1937年メイチー (梅集) 鉄道の開通によって,朝鮮との交通の要地ともなった。北東に接するフンチヤン (渾江) 市には鉄と石炭が豊富に埋蔵されており,メイチー鉄道沿いにもティエチャン (鉄廠) 炭鉱,ラオリン (老嶺) 鉄鉱山がある。鉄鋼コンビナートを中心に機械,セメント製材製紙などの工業が急速に発達している。農産物の加工も盛んであるが,特にチョウセンヤマブドウのトンホワワインは全国に名を知られている。メイチー鉄道の支線でフンチヤン市の鉱業地域と結ばれる。人口 219万 1151 (1990) 。

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