テスト氏との一夜(読み)テストしとのいちや(英語表記)La Soirée avec Monsieur Teste

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テスト氏との一夜」の意味・わかりやすい解説

テスト氏との一夜
テストしとのいちや
La Soirée avec Monsieur Teste

フランスの詩人ポール・バレリーの小説風エッセー。 1896年発表。精神の無限の可能性を体現した人物テスト氏の言動一人称で語ったもので,テスト氏には作者が愛読したポーの探偵デュパンの姿が投影されている。のちにもテスト氏に関する作品が書かれ,1926年刊の『テスト氏』には4編,46年版には8編が収められた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報