ツヴェタン トドロフ(英語表記)Tzvetan Todorov

現代外国人名録2016 「ツヴェタン トドロフ」の解説

ツヴェタン トドロフ
Tzvetan Todorov

職業・肩書
哲学者,詩学者,文芸批評

国籍
フランス

生年月日
1939年3月1日

出生地
ブルガリア・ソフィア

専門
文学理論, 記号学

学歴
ソフィア大学〔1961年〕卒,パリ大学〔1966年〕博士課程修了

学位
Doctorat és lettres〔1970年〕

受賞
ルソー賞〔1991年〕「歴史モラル」,アストゥリアス皇太子賞〔2008年〕

経歴
1963年フランスに移住し、’73年に帰化。’68年からフランス国立科学研究センター(CNRS)に所属し、’83〜87年芸術・言語研究センター長。パリでロラン・バルトの指導のもと「小説の記号学」(’67年)を著して構造主義的文学批判の先駆となる。以後、「象徴の理論」(’77年)、「象徴表現と解釈」(’78年)、「言説の諸ジャンル」(’78年)などで文学の記号論的研究を進める傍ら、「文学の理論」(’65年)ほかで、ロシア・フォルマリスムの紹介者として重要な役割を果す。一方、ジェラール・ジュネットらとともに季刊誌ポエティック」の編集委員を務める。また、記号論的見地から“他者”の問題に関心を深め、「他者の記号学―アメリカ大陸の征服」(’82年)、「アステカ人の征服物語」(’83年)を発表。他の著書に「デカメロン文法」(’69年)、「幻想文学論序説」(’70年)、「詩学」(’73年改訂版)、「言語理論小事典」「批評の批評」(’85年)、「われわれと他者」(’89年)、「歴史のモラル」(’91年)、「芸術か人生か!レンブラントの場合」「文学が脅かされている」など。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報