チュリンガ(英語表記)churinga; tjurunga

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チュリンガ」の意味・わかりやすい解説

チュリンガ
churinga; tjurunga

オーストラリア中央部の先住民の間で伝えられている,扁平な木や石でできた聖なる対象物。長円形のものが多い。アルンタ族の言葉に由来する。チュリンガは,子供が生れたときにつくられ,その子供のトーテム模様を刻み込み,聖なるものとして崇拝され保存されるものが多い。個人の霊魂の一部として,トーテミズムと密接に結びついており,トーテムの祖先と関係のあるものは,楯でも石刀でもブーメランでもすべてチュリンガと呼ばれることもある。イニシエーションにおいて重要な機能を果す。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android