チャンタン高原(読み)ちゃんたんこうげん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「チャンタン高原」の意味・わかりやすい解説

チャンタン高原
ちゃんたんこうげん / 羌塘高原

中国、チベット自治区北部に広がる高原。平均標高4500メートルで蔵北(ぞうほく)高原ともよび、チベット高原の大部分をしめる。崑崙(こんろん/クンルン)、カラコルムガンディセ、ニェンチェンタンラ、タングラ山脈などに囲まれ、高原上には多数の盆地湖沼が発達、ナム湖はそのなかで最大の湖である。気候は寒冷で乾燥し、「白漠」とよばれる植生のない不毛の高冷地砂漠や凍土地帯が広がる。アムド、ゲルズェなどの集落が点在し、牧畜業がみられる。

[駒井正一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のチャンタン高原の言及

【チベット自治区】より

… チベット高原はさらに,地形,気候,植生などを指標にいくつかの地域に区分できる。北西部は蔵北高原すなわちチャンタン高原である。チャンタンの北部高原は崑崙およびホフシル山脈とその山麓部である。…

※「チャンタン高原」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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