チタン(土星の衛星)
ちたん
Titan
土星の衛星。1655年オランダのホイヘンスによって発見された。タイタン、ティタンともいう。土星からの距離が平均122万1600キロメートルのほとんど円形の軌道を、15.9454日で公転している。チタンの直径は5150キロメートルで、土星の衛星では最大、太陽系の衛星中では木星のガニメデに次いで第二の大衛星である。ボイジャー探査機の観測により、おもに窒素からなる濃い大気(表面気圧およそ1.6気圧)があり、表面は褐色の霞(かすみ)に覆われていることがわかった。
[村山定男]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例