チグリディア(読み)ちぐりでぃあ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「チグリディア」の意味・わかりやすい解説

チグリディア
ちぐりでぃあ
[学] Tigridia pavonia (L.f.) DC.

アヤメ科(APG分類:アヤメ科)の春植え球根草。中南米原産。チグリジアともいう。和名トラユリトラフユリという。6月ころ、長さ30~50センチメートルの細長い葉を数枚出し、8月ころ、葉と同じ長さの花茎を出し、茎頂に花をつける。花は赤、黄、白色などで花弁は6枚、内側の3弁には紫褐色の斑紋(はんもん)がある。朝早く開き、夕方にはしぼむ一日花であるが、1茎に約5花が日数を置いて順次開き、1か月くらい断続的に花がみられる。鉢植えや花壇用とする。繁殖は分球による。球根の植え付けは春植えグラジオラスに準じ、4月ころ、日当りがよく、かつ乾燥しすぎない所を選んで植える。秋に葉が枯れたら掘り上げ、よく乾燥させて暖かい所で貯蔵する。

[平城好明 2019年5月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android