日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 スーク((1929―2011))すーくJosef Suk(1929―2011) チェコのバイオリン奏者。大作曲家ドボルザークの曽孫(そうそん)にあたる。生地プラハの芸術アカデミーで学ぶ。プラハ弦楽四重奏団、スーク三重奏団で室内楽奏者として名をあげたのち、1959年に独奏者として世界一周の楽旅を行い、成功を収めた。このとき初来日。以来チェコを代表するバイオリン奏者として知られた。またビオラ奏者としても一流であり、スメタナ弦楽四重奏団としばしば共演した。その演奏は華麗さを追求せず、楽器のもつ叙情性をあくまでも端正によみがえらせるのを特色としている。[岩井宏之] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例