日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
スミス(Sir Francis Pettit Smith)
すみす
Sir Francis Pettit Smith
(1808―1874)
イギリスの発明家。初等教育を終えたあと、農夫となる。趣味で小さな模型の船をつくるのが得意だったが、その際、船の推進方法について、これまでのような外輪船よりも、スクリューで推進したほうが有効であることに確信をもった。1836年、造船技術者エリクソンとは別個に、スクリュープロペラを発明し特許を得た。1839年最初の実用的なスクリュープロペラ推進船アルキメデス号を建造した。1850年まで推進方法の専門家として海軍省で働き、その後はふたたび農業に従事した。のちにサウス・ケンジントンの特許局博物館長に就任している。
[雀部 晶]
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