スポーツ代理人(読み)すぽーつだいりにん(英語表記)sport agents

知恵蔵 「スポーツ代理人」の解説

スポーツ代理人

選手の契約交渉業務を行う他、選手が競技に専心できるような環境整備が重要な仕事。米国ではMLB(メジャーリーグ)、NBANFLNHLといった4大プロスポーツにおいてエージェント登録の制度があり、登録先はリーグ事務局ではなく選手組合。SFXグループや、インターナショナル・マネジメント・グループ(IMG)などが有名。エージェントになる条件が最も厳しいサッカーでは、FIFA(国際サッカー連盟)が公認代理人資格試験を実施していたが、2001年から各国協会の認定方針に変更。日本サッカー協会も同年に公認代理人制度をスタートし、06年現在16人が登録している。日本のプロ野球においては、野球協約上に代理人を拒否する条項はないものの、第三者が介入すると球団と選手の信頼関係が揺らぎかねないといった理由で、権利行使が抑制されている。

(原田宗彦 早稲田大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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