スイス・フラン外債市場(読み)スイス・フランがいさいしじょう(英語表記)Swiss franc bond market

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スイス・フラン外債市場」の意味・わかりやすい解説

スイス・フラン外債市場
スイス・フランがいさいしじょう
Swiss franc bond market

スイスにおける外債市場。引き受けシンジケートがすべてスイスに所在する銀行,またはファイナンスカンパニーで構成され3大銀行 (スイス・ユニオン銀行スイス銀行クレディ・スイス) が引き受けシェアの大半を占めている。スイス・フラン債は私募債であるため発行手続きが簡単であり,またスイスの政治的・経済的安定性により金利も低いため,企業の資金調達の重要な手段となっている。特に日本企業がスイス・フラン債を起債するときは仲介者が代行するため,手続きはきわめて簡単なものとなっている。スイス金融当局は,1978年以降規制緩和を推進し,86年5月には資本輸出規制の自由化,債券期間・償還についての制限の撤廃が行なわれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android