ジョゼフ ナイ Jr.(英語表記)Joseph Samuel Nye Jr.

現代外国人名録2016 「ジョゼフ ナイ Jr.」の解説

ジョゼフ ナイ Jr.
Joseph Samuel Nye Jr.

職業・肩書
政治学者 ハーバード大学特別功労教授 元米国国防次官補

国籍
米国

生年月日
1937年1月19日

出生地
ニュージャージー州サウスオレンジ

専門
国際政治学, 国際安全保障論, 公共政策

学歴
プリンストン大学〔1958年〕卒,オックスフォード大学,ハーバード大学大学院博士課程

学位
Ph.D.(ハーバード大学)〔1964年〕

資格
米国芸術科学アカデミー会員

勲章褒章
旭日重光章(日本)〔2014年〕

経歴
カーネギー国際平和基金、ジュネーブ国際問題研究大学院、英国国際問題研究所の客員研究員や教授を歴任。1969年よりハーバード大学教授。’77〜79年カーター政権の安全保障援助・科学・技術担当国務次官代理を務めた。’88年の大統領選では民主党の外交政策顧問となり、デュカキス政権実現のあかつきには国家安全保障担当の大統領補佐官になると言われた程のアメリカ国際政治学界有数の実力者。’93〜94年CIA関連機関の国家情報会議(NIC)議長を経て、’94年クリントン政権の国務次官補(国際情勢総括)となり、“ナイ・イニシアチブ”と呼ばれる日米安保体制の再定義をめぐる作業を進め、「東アジア戦略報告」を取りまとめた。’95年12月辞任、ハーバード大学に戻り、ケネディ行政大学院院長に就任。2004年より特別功労教授。アーミテージ元国務副長官と並ぶ知日派の重鎮著書に「Nuclear Ethics(『核戦略倫理』)」(1986年)、「力と相互依存」、「不滅の大国アメリカ」、「リードする義務・変わる米国力の本質」(’90年)など多数ある。’98年には小説「ダーティー・ハンズ(汚れた手)」が米国に先駆けて日本で出版された。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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