ジャンム・カシミール解放戦線(読み)ジャンムカシミールかいほうせんせん(英語表記)Jammu and Kashmir Liberation Front; JKLF

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ジャンム・カシミール解放戦線
ジャンムカシミールかいほうせんせん
Jammu and Kashmir Liberation Front; JKLF

1947年の印パ分離独立の際,ヒンズー教徒のカシミール藩王はインドへの帰属を決めたが,藩王国住民の5分の3はイスラム教徒であった。カシミールの帰属をめぐる3次にわたるインド=パキスタン戦争ののち,72年のシムラ協定で,パキスタン側アザド・カシミール (約 130万人) とインド側ジャンム・カシミール (約 770万人) への分割が維持されることになった。インドはジャンム・カシミール州に特別の便宜を与えてきたが,89年ごろから分離独立を求める武装闘争が活発化してきた。 JKLFはその最大勢力で,パキスタン国内に根拠地をおいている。

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