シュワーベン・シュピーゲル(英語表記)Schwabenspiegel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

シュワーベン・シュピーゲル
Schwabenspiegel

ドイツの法書の一つ。正しくは『皇帝ラント法およびレーン法書』 Kaiserliches Land und Lehnrechtsbuchといい,1275年頃アウクスブルクの一フランチェスコ会士によって編纂されたと考えられているが名前は不詳。『ザクセン・シュピーゲル』の影響もとにつくられたこの法書は,前者と比較すると,皇帝法を多く顧慮し,南ドイツ法のほかに『ザクセン・シュピーゲル』後に出現した法制 (たとえば流血裁判権など) をも記述しているなど,いくつかの長所を有する。『ザクセン・シュピーゲル』の諸改作のうちでも最も充実したもので,ドイツ帝国内の非ドイツ系民族にも普及した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android