シュルー族(読み)シュルーぞく(英語表記)Shluh; Shleuh

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シュルー族」の意味・わかりやすい解説

シュルー族
シュルーぞく
Shluh; Shleuh

モロッコを中心として北アフリカに居住する,ハム系のベルベル人の一民族。7世紀にアラビア人の侵入を受け,11世紀初頭からベドウィン人の文化的影響を受けた。イスラム教を信仰する。大麦,粟などの穀物栽培をおもな生業とし,家畜も重要な労力,食糧源となっている。父系的な親族組織をもち,ighs (骨の意) と呼ばれる出自集団が社会の基本的な単位をなしている。夫方居住婚が行われ,各家屋は拡大家族によって構成されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android